Android、はじめました
まずはAndroid仮想デバイス(AVD)でどれだけ検証できるか確認しておきます。
先日リリースされたBrynhildrの最新版1.1.2をWindows7 Home (x64)にインストールしてサーバを設定しました。
手動でやるには面倒なので、Qt Creatorを使います。AVDの設定は以前作ったものを使いました。
Android向けにビルドすると一箇所だけコンパイルエラーとなりました。
クラス定義(.h)に書いた以下の様なコードです。
static const qreal SLIDER_FACTOR = 10.0;
エラーメッセージは以下のとおりです。
desktop_scaling_dialog.h:60: エラー: 'constexpr' needed for in-class initialization of static data member 'const qreal qtbrynhildr::DesktopScalingDialog::SLIDER_FACTOR' of non-integral type [-fpermissive]
static const qreal SLIDER_FACTOR = 10.0;
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「(C++11で導入された)constexprをつけろよ」ということみたいです。暫定で、
constexpr static const qreal SLIDER_FACTOR = 10.0;
として回避しました。この方法だとMinGW64の方でビルドする時はオプションとして-std=c++11 か -std=gnu++11をつけないといけないようです。
とりあえず暫定でビルドは終了したので、実行します。
起動画面
デスクトップのウィンドウがそのままAndroidで表示されているようです。なんかアプリっぽくないですね。
右上の":"をタップするとメニューが表示されます。「File」->「Connect」とタップすると「接続ダイアログ」が表示されます。(AVDが英語環境なので英語表記です)
接続ダイアログ
あらかじめサーバでTeraPadを起動しておき、接続しました。スケールを変更してデスクトップ画面が半分くらい入るように調整しました。
タップすることでマウスカーソルの移動は可能ですが、キーボード/マウスボタン・ホイールを操作できません「これは使えない…」
仕方がないので入力デバイスの検証は今回は諦めて、サウンドの検証をしてみます。
サーバ側で、適当な動画を再生してみました。
おー、サウンドは再生できています。
とりあえずAVDでの検証で見えてきたのはタッチパネルでの操作を考慮した追加実装が必要ということですね。
1. ソフトウェアキーボード、マウスボタン
2. ピンチアウト、ピンチインによる拡大縮小
3. 画面の回転制御
4. 画面レイアウト(メニューバー、ステータスバーの見せ方)の再考
今後は無料キャンペーンでダウンロードしたKeroRemoteを試しながら、実機での検証を進めようと思っています。
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