CELTライブラリをビルドする その1
CELTライブラリの使い方の概要はつかめたような気がするので、実際にライブラリを Qt Brynhildr で使えるようにしたいと思います。
ビルド時に静的にCELTライブラリをリンクしてQt Brynhildr の実行ファイル内に取り込んでしまいたいので、まずはCELTライブラリのスタティック版ライブラリファイルを作る必要がありますね。
READMEを読むと
./configure
make
で出来ると書いてあります。が、これってUnix環境の場合ですよね。
configureスクリプトを使うためにはUnix環境が必要なので今回はCygwin(x64)環境でビルドすることにしました。ただし、Windows版 Qt BrynhildrはQt5に同梱されているMinGWに含まれるツール(C++コンパイラなど)を使って作っているので、CELTライブラリも同じMinGWで作る必要があります。
というわけで、Qt5に含まれるビルドツール(g++など)を使うように、PATH の先頭に
Qt5.x.x/Tools/mingw???_32/bin
を追加しました。
この状態で、./configure を実行しました。「テスト用コマンドを作るためにliboggの開発パッケージが必要だよ」と最後に表示されますが、とりあえず放置します。
config.log を確認するとQt5に同梱されているMinGWを見つけてくれているようですので、そのままmakeを実行しました。
しばらく待つとlibcelt/.libs の下に libcelt0.a が出来上がりました。 …がこのライブラリファイルは実際には使えず、再ビルドすることになります(;ω;)
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